雑記帳

沖縄と民俗と言葉と本と

高校生になりました。

 

 4月8日に私は高校生になりました。

 

 高校は、とっても楽しいです。中学の時、なかなかクラスに馴染めなかったことが不思議なくらいに、満喫しています。

 

 と、上には書いたのですが、やっぱり高校は異質です。否、訂正すると私の通う高校は異質です。

そもそもの志望動機が、「あんたみたいな奴がいっぱいいる高校だよ」と言われたことだったので、私自身が異質な空間を望んでいたのかもしれませんが、それでも変です。小中と9年間過ごしてきた空間と常識がずれています。

 

 それはいいことでもあったり、悪いことでもあったり。

まず、入学式から「あなた達は特別な存在なのです。沖縄県の高校生の上位何%にいるあなた達はどーのこーの」との挨拶。(私と普通校に通う友人は果たして何が違うのでしょうか?)初日からの早朝講座。遠足や新入生歓迎球技大会の時にも早朝講座は欠かせません。テストはもちろん毎日あり、課題も凄まじい量です。すごいことに、「日々課題」といわれる休み時間にやる課題も存在します。あの学校は、休み時間にさえ勉強させたいですよ、きっと。

 そんなにまで勉強させる空間ですから、周りの人も違っています。とにかく、ぼっちに優しい。一人ひとりが自分のやりたいことを好き勝手やっているから、しょうもないことには構ってられないのでしょう。学校側も、何をしようと勉強さえしていれば許してくれるようなところがあります。それに、なんとなく変人が多い気がします。それはそうでしょう。アホみたいに勉強させる学校、しかもど田舎に存在する学校と分かっていて進学してきたメンバーなので、変わっているのは当たり前です。もう少しまともな人達は、普通校の特進コースに進学しましたよ。ですから、私も含めクラス全員が何となくどうしてこの高校に来たのか分かる気がします。例えば、中学の時は友達が少ししかいなかったという人はわんさか居て、そんな人達で仲良くなったり。将来の夢が研究員だったり、野鳥観察が趣味だったり。生まれて初めて、「文学少年」という人種を目にもしました。レアです。文学少女ですら、希少価値があるというのに。それに勉強や大学進学というクラスをつなぐ一つの共通項があるので、すぐに出身中学の壁はなくなりました。そのような面では、すごく楽です。

 

 特に嬉しい驚きだったことがあります。それは、私の感覚を誰も否定しないことです。私だけではなく、あの高校は誰の感覚も否定しません。そればかりかみんな口をそろえて、「そんなことを考えるなんて、それは才能だよ」とか「やってみればいいじゃん!」とか言ってくれます。みんな一人ひとりの考えを認めてくれるのです。はじめて、学校が私の居場所となることを感じています。