雑記帳

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文具☆愛~第一回 手帳~

  文具☆愛~第一回手帳~

 私が肌身離さず持っているものといえば手帳である。そして、手帳には何でも書く。テストの点数から、友達が発したダジャレまで、何でも私の手帳には記されている。まるで私の脳みそのようだ。しかもそれだけではない。私の手帳最大の特徴、それは何でも手帳に貼っていることだ。航空券も、プリクラも、ついには年賀状まで貼り付けた私の手帳は大変重い。昨年度使っていた手帳な

ど、製本が崩れてしまったくらいである。しかし、私は何ら後悔していない。それ以上に自分の手帳が大好きだ。

 

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 私が手帳を持ちだしたのは、高校合格を機に買った「ほぼ日手帳」がきっかけだ。このほぼ日手帳、コピーライターとして一世を風靡した糸井重里が作っただけあって、心をくすぐる仕組みがたくさんある。例えば、毎日のページに付いている「今日の言葉」。これがまた面白い。心にジーンと来ることもあれば、笑わせてもくれる。時間があるとついついこの今日の言葉を見返してしまうくらいだ。また、ほぼ日手帳の魅力はこだわりつくされた素材にもある。手帳の紙はあのトモエリバーだ。トモエリバーといえば、『広辞苑』にも使われているあのペラペラの紙である。トモエリバーのペラペラ具合はピカイチだが、ペラペラすぎて書き心地はいかがなものかと心配することなかれ。トモエリバーはその書きやすさ、強度もピカイチなのだ。私がほぼ日手帳を気に入っている点はそこにある。あんなにも気持よく書かせてくれる紙は出会ったことがない。

 

 

 そんなほぼ日手帳は、私の高校生活の全てを受け止めてくれている。誰にも言えないことも、手帳に書き込めば大丈夫。空白の日も文字だらけの日も色々あるけれど、手帳が重くなればなるほど私の心は軽くなり、同時に私が高校で重ねていったものは増えていく。彼は私の大切な相棒だ。