文具☆愛~第四回シャープペンシル~
これまで手帳・学習の記録・ノートと書かれる文房具を題材にしてきた『文具☆愛』。今回は書く文具に焦点を当ててみようと思う。
私が一番触れている文房具といえば、シャープペンシルだ。あの子が居なければ、何も書けず,話にならない。私の文房具たちはいつだってよく働いてくれるけれど、一番の働き者はシャーペン達だ。
まず最も愛用しているのは、
である。
このシャープペンシルは製図の技能に特化した、いわゆる製図用シャーペンだ。製図用は低重心で重みがあるあること、芯の太さも0.9から0.3まで幅広く選択できることが特徴である。しかし製図用シャーペンはその重さから、「長時間の勉強に向いていない」と嫌煙されがち。私自身、何度も製図用に手を出しては失敗し続けてきた。しかしグラフレットはその空気を変えた。プラスチックでできているため、軽量化に成功。価格も安価なため学生向けともいえるモデルだ。このシャープペンシルに出会ってからというもの、シャープペン選びに頭を悩ますことがなくなった。文字を書くことが快適で、どんなに面倒な書取り課題があろうとも、ストレスに感じることがない。そんなグラフレットは、いまや私の右腕的存在なのである。
もう一本、大切なシャープペンシルがある。高校入学のお祝いにと奮発して買ったぺんてる万年CIL(ケリー)だ。
このシャープペンシルの魅力は、なんといってもそのビジュアル。万年筆に見間違うようなキャップ付きのシャープペンシルなんて見たことがない。ペン本体は金属で出来ているため、全身から溢れ出る高級感。色はオリーブグリーンで、サトウキビを彷彿させる爽やかさ。ペン軸が重いため、普段遣いには向いていないが、筆箱に忍ばせておくと気持ちが上向きになれる、そんなシャープペンだ。
クルトガやドクターグリップといったメジャーなシャープペンシルの裏にも、多くのシャープペンがいる。一本一本製作者の思いが込められていて、そのこだわりは使う者を唸らせる。いつまでも使っていたいと思えるシャープペンシルに出会えたことが、とても嬉しい。