きのこのこの雑記帳

どきどき台湾留学2018.9.1~ 沖縄と民俗と言葉と本と

劇団四季 ライオンキングを観に行った(感想)

 

 推薦休みに疲れ果ててたのが、11月末。

 そこからまた学校がはじまり、ずっと走り続けてきた。いつも忙しいことには変わりないんだけれど、今回はいつも以上だった。語学検定試験を受けたり、演習発表×2を乗り越えたり、集中講義で単位を取りつつ、大量の課題もこなしたり。

 

 要領が悪いなりに頑張ったから、ミュージカル好きの友達と一緒に、念願の劇団四季『ライオンキング』の観劇してきた。

 

 感想から言うと、『ライオンキング』は最高だった。

 

 ミュージカルを生で観たこと自体初めてだったけれど、こんな世界を今まで知らずにいたなんて、惜しいことをしたと思う。舞台は、映画やアニメより空間的制約が多いはずなのに、昨日は舞台が本当にアフリカに見えた。舞台で演じられてた動物は、本当に表情豊かだった。

 

 開園前、友達に「『ライオンキング』では草役もある」と言われた時、どっかのギャグマンガかよと思っていた。しかし実際に観劇したら、そのツッコミが如何に浅いものだったかを知る。アフリカの自然、それは動物だけでなく、植物も含まれる。『ライオンキング』のストーリーや核みたいなものを忠実に表現するなら、植物も生き生きと演じる必要があるんだろうなって思った。(伝われ)

 観劇後に興奮のままに買ってしまったパンフレットには、「自然の連環」という言葉が使われていた。あの舞台で、自然の連環という空間的広がり、時間的広がりを表現してしまうなんて、本当にすごい世界だ……。

 

 セリフのある役の方々はもちろんだけれども、細部まで素晴らしい作品だった。見どころが多すぎて、どこに注目したら良いか迷うくらい。なるほど、これがリピーターを生むのか。(一緒に行った友達は『ライオンキング』3回目、四季そのものは十数回だとか)

 『ライオンキング』のストーリーそのものは分かりやすくて、劇場には子供の姿もチラホラ。でも、だからといって大人には物足りないかっていうとそんなことはない。動物たちのパペットや、夕日や星といった演出が前衛芸術っぽくて本当に見とれてしまうのだ。もちろん、歌や踊りも素晴らしい。人間の身体の可能性なんて考えてしまったくらいだ。伸びやかで、軽やかで、セリフがなくても身体で訴えてくるものがあった。表情が豊かだったのだ。

 

 私は運動も、音楽もできないし、いつも身体をないがしろにしてきた。だからこそ、身体を存分に使う舞台芸術にガツンとやられたのかもしれない。本当に美しかった。

 

 演出については、人形浄瑠璃インドネシアの人形劇にも影響を受けているらしい。(これもパンフレットにあった)もともとはアフリカをテーマとしたディズニーの作品『ライオンキング』が劇団四季で舞台化するにあたって、さらに世界観が作り上げられていく。その過程にはアジアの文化も混ざっていくなんて面白い。

 

 考えてみたら、命の連環というテーマは仏教観にも通じるものを感じる。(実際、劇場化にあたってこのテーマを強調すべく演出の変更なんてもあったらしい)一方で、途中で黒人霊歌が歌われるシーンもある。観る側の視点次第でいくらでも発見があるなんて、本当に深い作品だと思う。

 

 劇場に居た子供を観ながら、こういうのを小さいころから観て育つとどんな子供になるんだろう、と思った。文化資本だよね……。大学進学の為に本土に来て、就職にあたって沖縄に帰ろうかなと気持ちが寄ってきていたけれど、やっぱり圧倒的な凄いものに触れられる環境の素晴らしさを知ると躊躇してしまう。(沖縄で触れられないかというと、また違う素晴らしさもあるわけで、ややこしい問題なんだけれど。)

 

 大学生、学びは大学の外にも転がっているわけで、たくさん触れて、たくさん吸収したい。

はじめてみる作品に『ライオンキング』を勧めてくれたうえ、熱心に教えてくれた友達には本当に感謝。すごく良かった。おかげでハマりそうです。

 

 

 

 

 余韻に浸りながら眠りについて、今日はゆっくりしつつまた一日勉強。頑張る為にはその分たくさん息抜きも大事!

 今週もテスト二つにレポート一つ、演習発表一つというハードスケジュール。人生ぎりぎりで生きてる感がつらいけれども、『ライオンキング』観た時、不覚にも生きててよかったと思ったので、年末まで走り抜ける。