10月6日 専門こつこつ
台湾にきて1ヶ月が経った。最初の2週間の密度が濃かったのに対して、この頃は一日の早さが7月までのスピードに戻ってきている。この生活にもすっかり慣れたということなのか。留学生活の11分の1が過ぎ去ったことに早くも焦りを感じます。台湾にきて1ヶ月、最近ようやく自分のペースがつかめてきたばかりで、学びたいことやりたいことが無限に膨らむのに対して体が追いついてきません。
中国語の出来はそこそこです。
上がったクラスの先生の言っていることが分かるようになってきたり、コンビニや寮のフロントでの応対が何とか可能になってきたりしているけれど、まだまだ中身のある会話なんてできない。
(これを書いている途中に電話がかかってきて対応したけれど、全く何を言ってるか理解できず、メールで内容を伝えてくれというだけで精一杯だったので、絶望。でも一ヶ月前の私ならそのことすら中国語で伝えられなかっただろうと思うので良しなのかな)
インスタばーえ✌
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年10月4日
ここで日記を書いていると、そう、これ!大学生活に求めてたもの!!ってなっていたけどそうしてるうちに電話がかかってきて、中国語で電話格闘することに…… pic.twitter.com/9YwmBT81wF
「あなたの電話番号が男になっている」ということを中国語と英語と日本語で言われたんだけど(聞き取れてないだけ)、意味わからなすぎる。住むところに関わる話らしいのでさらにピンチ
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年10月4日
わたしは日本人で、聞くのが苦手、お願いですからその内容をメールで送ってください……ということを中国語で言った……メアドも伝えた……しかしメールが来ない……どうするんだこれ
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年10月4日
メールが来たので分かった!!大学病院からの電話だった、過去に診療した人が100元忘れていったらしいんだけど、その人の緊急連絡先が私の電話番号になっているとか。ふざけんな!!!知らないよ!!!知らない人が忘れていった370円のために私も、そのお医者さんも30分も電話してたのか!電話代!!!
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年10月4日
私は中国語で電話できるレベルにまでなれるんだろうかって落ち込みましたが、トラブルシューティングそのものは何とかなったし、結果オーライってとにしよ!
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年10月4日
でも中国語を学ぶのは楽しいです。スイス・オランダ・アメリカ・タイ・オーストラリア・フランス・ドイツ・日本の母語もバックグランドも全く違う人たちで机を並べて、不器用に新しい言葉を学ぼうとしている。そのことがとっても尊い気がして、嬉しくなってしまう。
授業は中国語で行われるんだけれども、私たちが持っている語彙はお子さまレベル。それで一生懸命伝えてくれる先生がすごい。(先生は苦手らしい英語を使って説明してくれたり、何なら日本語も少しは分かるらしいけれども、やっぱりそれは不器用なコミュニケーション)それに、私が分からないでいると英語でたくさん口出してくれる周りもすごい。授業が始まった当初は、外国語で外国語を習うことなんて可能なのかって思っていたけれども、可能だった。だって、何となく分かるし、私が疑問もなぜだか先生はくみ取ってくれるし、毎日どんどん分かることが増えていく。その理解度は大学の授業で習った時より低いけれど、(日本語で専門の先生から中国語を習える機会をもっと大切にすべきだった)それでも、教職をちょっとでも考えている私がそういう学びの場を体験できているっていうことに大きな価値さえ感じるのだ。中国語の運用能力を高める、という目標とは異なるところで。学ぶことが生活に直結していて、学ぶことがその土地とのつながりを深めていって、学ぶことで人との縁もつながっていって。そういう空間って尊いなって思うんですよ、やっぱり。
言葉を学ぶことは、その国の文化や社会に触れようとしている行為なんだと誰かに言われたことがあるけれど、今それを実感しているところ。それに、中国語を学びながらはっとする瞬間がある。中国語では父系の親族の名称が多いとか、時間を表す単語が日本とは異なる区切り方をしているとか。そういうものを知ると、私が今まで持っていなかった世界の切り取り方をしれたようでとても楽しい。何よりうれしいのは、私が中国語学習しながらそういうことにほれぼれできる感性をもっていることかもしれない。誇らしくさえある。
今日の中国語の授業で、何故トイレに行くことは「上廁所」で、台所に行くことは「下厨房」なのかって話になった。昔の家屋の作りが関係しているらしい。語学は本当に苦手なんだけれども、言葉を学びながらその文化に触れる瞬間が大好き。興奮する
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年10月3日
中国語は父方の親族の名称が多いんだけれども、そういう瞬間に父系集団社会を感じてにやりとする。こういうことに惚れ惚れしているだけだから、読むのは得意でも一向に話せるようにはならないのですけれど!
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年10月3日
授業以外のことも順調。
嬉しかったのは、台湾原住民族博物館で日本語ガイドとして活動できることになったこと!日本から修学旅行などで博物館を訪れる人に向けたガイドです。
つくばの友達からの紹介でトントン拍子にきまっていった。先週末には早速先輩ガイド(台湾大学人類学系の博士課程だとか)の仕事を見に行ったんだけれども、民族を捉えるうえでのポイントは押さえつつ、でも関心を引きつけたり、来館者の反応によって解説を変更したり、その仕事があまりに見事だった。とてもとても憧れつつ、でも私にできるか不安でもある。日本語ガイドということで中国語能力はほぼ問われないけれども、代わりに求められるのは専門性というところ。「中国語専攻ではない」という一点のみでたくさん言い訳を重ねてきた私、こればっかりは言い訳できない。中国語の先生が不器用なコミュニケーションで、わたしたちと台湾社会の橋渡しをしているように、私はガイドとして日本人観光客が原住民族について触れられる機会を提供する。私の仕事も橋渡しだ。私が原住民族について話すとき、私自身の理解度がこわいくらいに反映されるんだろうなあ。デビューの日も決まって、なんなら明日もまた博物館に行くんだけれども、当日まで不安でたまらないだろう。
一方で、これこそ自分が台湾でやりたかったことだよなあとも思う。もともと、台湾の中の、中国らしいもの(漢民族の文化といった方が近いかも)に惹かれていた私。それこそ、留学先を決める時も福建省の大学に協定がなかったこととか、フィールド調査がしやすいこととかで台湾を選んだところもある。もちろん、理由はそれだけではなく、黒潮文化とか日本統治時代とか祖母の疎開先だったことにも惹かれたんだけれども、原住民族については詳しくない。でも、台湾にきて一ヶ月、少しづつ勉強していくうちに、触れていくうちに、台湾が決して民主的な中国ではないことがはっきりと感じられるようになって。台湾を台湾としてみることがいつしか目標になっていった。
だからこそ、その博物館での経験を通して、私の文化をみる視点が、日本文化と沖縄文化と中華文化と原住民の文化というふうに(そうやってくくることも危険だけれども)どんどん増えていくことに期待している自分がいる。
台湾原住民族関係の博物館で日本語ガイドとして活動できそうな話がトントン拍子にきまって、めちゃくちゃ嬉しい
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月28日
今日は早速博物館にて先輩ガイドの仕事を見学。台湾大人類学系の博士課程ということで質問たくさんできたのも最高だった。私のデビューの日も決まったので台湾原住民について慌てて勉強します
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月29日
まだ確定ではないけれど、台湾大学での学修が終わったあとの夏休みにはインターンもさせてもらえそう!中華文化圏としての台湾ばかり気にしていたけれど(石敢當しかり土地公しかり)、それ以上の多くの視点を身につけられるように頑張る💪💪
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月29日
それは大学の勉強につながるだけでなくて、これから先のいろんな経験に対して活きることだろう。原住民族の文化は私のもっているものさしでは測れないことも多い。だからこそ、自文化である沖縄や日本じゃ得られなかった驚きも多い。
私が文化人類学・民俗学に関心をもった理由もまたたくさんあるんだけれども、その中でもラオスでの経験が強い。高校一年生の時、偏差値教育になじめなくて惨めでたまらなかった私が行ったラオス。彼らの文化もまた私のものさしでは測れないものが多くて、私の持っているものさしのちっぽけさ、偏差値教育という一つの文化に馴染めなかったくらい大したことないと言い切れるような豊かさを感じた。これは私にとって救いだった。小中高の学校文化に違和感を抱いていた私に、それでもいいよと言ってくれたようだったから。
原住民族の話を聞いていると、そのときの感動に近いものを感じることがある。もちろん、自分の理想を異文化に投影しているだけではないかと常に気をつける必要もあるけれど、それでも、驚きを大切にしていきたい。あの博物館で活動できることは私にとって、大きな糧になると思った。楽しみだなあ。うまくいけば台湾大学での学修が終わった来年の7月にインターンもさせてもらえるかもしれないので、張り切りたい。可能であれば台東にも足を運びたいし、いろんな祭祀も見に行きたい。
どんなに強がっても、台湾に来て以来、中国語をちゃんと学んでこなかった自分を責めていたところがあった。先月、台湾に来てしまったと書いたように、外国語学部のキラキラした人に囲まれると、英語も中国語もできない私がここに来てしまって良かったのだろうかとずっと思っていたけれども、ここに来て私が今ここにいる意味をちゃんと言える気がする。専門をこつこつと、自分のやりたいことをしっかりやっていれば、ちゃんと自分の行きたいところにたどりつけるような気がする。
台湾に来てオキナワンロックを知るの巻。沖縄の強力な【縁】を感じつつ、わたしが見ている沖縄は誰かと見ている沖縄とまた違っていて、それは沖縄県出身者でも地域や時代や環境で全く異なる。だからこそどんな語りも大切なんだと思うけど、わたしはそれをちゃんと聞けるのか、私の沖縄を語れるか
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月26日
日本語翻訳の授業で明治維新150周年のビデオを観てたけど、アナウンサーが「なぜ日本は明治維新に成功し、中国は失敗したのか(ガバガバ意訳)」と言った時に笑いが巻き起こってて、「え??そこ!?!?」ってなった
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月27日
最近食べたうまいものをひっそりあげる。今日の焼売が美味しくって通いたい店リストがまたひとつ増えたし、朝の小さな休み時間に観音ラテを買いに行く素晴らしさも知ってしまった pic.twitter.com/PwLCzKXGNu
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月27日
つくばの夏休みが終わる前に、大きな夏休みの宿題「地元の民俗誌を書く」の成果をメールしなくちゃ。「ゆっくりで良い」とは言ってもらったものの、あまりに放置しすぎていて、冷や汗が出ますね。できたこと、できなかったこと、考えたこと、とりあえず文字にしてみる
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月27日
街で紅型柄っぽい傘を見つけて見惚れちゃった(一万円以上した) pic.twitter.com/TumgeZn6yy
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月28日
めちゃくちゃにインスタ映えしそうなものを食べている。これで200円以下。注文してからハム焼いてくれるので、はふはふしながら食べられる pic.twitter.com/07rTCSjjpv
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月28日
女性の映画祭が台北にて来週末から開催されるので、作戦を立てている。個人的な狙い目は短編ドキュメンタリー
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月28日
台湾原住民族の博物館となりに居た土地公!全く下調べせずに出会ったこと(地図には載っていない神様だったから知りようがなかった)には、縁を感じざるをえない。私の土地公アンテナの精度よ。なんと、こちらの廟7体の土地公が祀られている。強い。 pic.twitter.com/MDXnolraTR
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月29日
タウナギを食べに行かない?という面白い誘いに乗らないわけはなく、今からタウナギを食べに行ってきます。お腹空かせて準備万端。予習までしたhttps://t.co/rPWPsu8RKS
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月29日
さいっこうの夜
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月29日
中国語表記のお酒は面白い。カミカゼは自殺飛機(皮肉が効いてる)、ブルーマンデーは憂鬱星期一、ライチサワーは茘枝騷兒 pic.twitter.com/N83s21dzWZ
タウナギも美味しかった!口当たりが良くって、ほんのりウナギの風味もした(気がする)現地の食材は現地の食べ方に限ると痛感しました。つまりタウナギはタウナギであって、蒲焼向きでない、ウナギの代用品にはならないってことです。でも美味しいよ pic.twitter.com/S2OwXShJEG
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月29日
今日は部屋に籠もって夏休みの記録を整理しているんだけれども、大学四年間あるうち、2年はつくばで、1年は台湾で、1年は沖縄で、みたいな過ごしたをしたかったと思う
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月30日
沖縄の実家、昨日の台風で停電した後まだ復旧してないんだとか。久々に怖かったって言ってた。そんな台風が本土に向かっているなんて、気をつけて!!
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月30日
夏休みの記録(もはや民俗誌だなんて言える代物でないからこう呼ぶ)、ようやく生業まで書けた。お次は年中行事、これが1番重い。本当に書き終わらない。フィールドノート、残り2冊。夏が終わらないから泣いている。
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月30日
飽きたから川辺を散歩。向こう岸は新北市。沖縄に住んでた頃、日曜夕方には海辺に行って、来週を乗り切るための気合いを入れていたことを思い出した。やっぱり水辺は落ち着く性です。川辺はサイクリングロードになっているので、次はubikeを登録してリベンジ。 pic.twitter.com/moQNB2eU7B
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月30日
沖縄県知事選でTLがそわそわしている
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月30日
良い予感がしたので、街中に溢れている宝くじ屋さんで買ってみた。そこの宝くじ屋さん、金の瞳をもった白猫が居るんですよ。これは当たるでしょ pic.twitter.com/UWVari5E7k
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月30日
寮のヨガクラスに当選したものの、クラス開始直前にヨガマットが必要とかいうメールが来た。どこで買うんだってブチ切れたんだけど、こんな街の商店にヨガマットが売ってて、台湾、侮れないなって思った pic.twitter.com/Ajp7IDCV3Z
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年10月2日
もう一つ必要らしいヨガロープ(?)はどこを探しても見つからない。もはや2メートルの紐だったら何でもいけるだろう精神で、スーツケースのベルトで代用します。もともと大雑把だったけど、ここに来て本領発揮している
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年10月2日
寮のヨガクラスは、中国語が分からない、眼鏡外して視界不良、身体が固くてそもそも無理、の三重苦だったけれど、程よい疲れが心地良いから2ヶ月間欠かさずに通おうと思う✌それにこの筋肉痛は大学近くのゲーセンで太鼓の達人をやりまくったせい。ヨガのせいではない。
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年10月2日
昨日見かけた逃亡中のウッディ pic.twitter.com/qTaPRZehsW
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年10月2日
今日の中国語の授業で、何故トイレに行くことは「上廁所」で、台所に行くことは「下厨房」なのかって話になった。昔の家屋の作りが関係しているらしい。語学は本当に苦手なんだけれども、言葉を学びながらその文化に触れる瞬間が大好き。興奮する
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年10月3日
図書館の中で学生証を失くしたせいで図書館から出られなくなった(出る時にもピッとやる必要がある)
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年10月3日
『三四郎』の話とか、ロシア政治とか、ymnk先生最後の宗教社会学講義とか、何だかんだつくばで取りたかった授業多くて、いいなーってなっている。隣の芝生は青い
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年10月4日
映画祭に行くのに失敗したけど、このまま帰るのも悔しいので、『カメラを止めるな』を観てきます。これにて週に5本観ることが決定しました。最高です
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年10月4日
『カメラを止めるな』めっちゃくちゃ楽しかった!学校帰りにナイトショー観て、にっこにこで夜風にあたりながら帰るの本当に好き。『万引き家族』のポスターも貼られてたから次はこれに行きたいですね!
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年10月4日
食欲おばけになってる pic.twitter.com/an5LdGyVbh
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年10月5日
ファミマで買ったお茶がなんと茶葉入り。さすが台湾、常温で30分しか持たず、冷蔵保存でも20日という気合いの入れよう。美味しいよ。
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年10月5日