きのこのこの雑記帳

どきどき台湾留学2018.9.1~ 沖縄と民俗と言葉と本と

留学日記 2月28日 博物館ともぐもぐ

 

 今日の誤ちは、朝起きるのがとんでもなく遅かったことだ。気がついたら14時だった。いや、途中に一度起きたんだ。そして目を覚ますために一度シャワーを浴びた。しかし、気づいたらまた寝ていた。なぜ。

 

 しかも不可解なのが、最近の私は寝すぎにより頭痛がするようになっていること。それなのに眠るのがやめられない。なぜ。寝起きはいつも悪い。つらい。

 

 そんな誤ちを取り返すために、午後から夜にかけてめいいっばい楽しんだ日が今日という日である。わたしはよくそんな時間の使い方をする。良く言えば日々のメリハリ。悪くいえば行き当たりばったり。

 

 今日は228事件の記念日で公休日。最初から博物館に行こうと決めていた。

 

 

 

 行った博物館は2つ。

 

 まず、順益台湾原住民族博物館。いつもお世話になっている博物館だ。今日は日本語ガイドのボランティアではなく、来館者としてふつうに利用するつもりだった。

 というのも、わたしは土曜日にまたガイドする予定が入っている。

 そのガイドが単純に不安だった。冬休みというブランクを経て台湾原住民族について整理し直す必要性を感じているし、いつものように話すのではなくて、たまには情報もバージョンアップしようかなと思った。

 

 例えば、現在わたしは各フロア15分×4の1時間で博物館を案内することが多い。そして各フロア4つくらいの展示物をわりとしっかり目に説明するようにしていた。それは、前提や用語などを含めて丁寧に説明するように心がけているところから来ていたし、それが最も誠実な対応とさえ思っていた。

 

 実際、それでうまくいくところはあれども、そうじゃない場合もある。たとえば高校生など、台湾原住民族に興味をもってない人に対してガイドする場合、そのやり方じゃ飽きてしまうのだ。これじゃあダメだ。わたしの伝えたいことは何か、その本質をもう一度考えたうえで、練り直さないと。そう思ったことが今日博物館に足を運んだ理由。

 

 私が伝えたいこと。それはお隣の国、台湾の多様性だと思う。例えば修学旅行生が台湾にもっているイメージはどんなものだろう。わたしが修学旅行で台湾を訪れたとき、持っていたイメージはせいぜい小籠包とかその程度。現地ガイドが「私は台湾人」と繰り返し語っていたこと、さらに「中国に留学してた」と言っており、「台湾人と中国人は明確に分けられる存在なんだー!」と思った。それまでは台湾の印象なんて中国の延長でしかなかった。

 

 だから原住民族の存在は、私自身にも大きな衝撃を与えた。台湾に来てからしか本格的に学んでいないから、わたしも大したことはできない。でも、お隣の国台湾が実はとっても多様なんだという驚きを持ち帰ってほしいなと思う。自分の足元にある日本だって実はとっても多様なんだよ、というメッセージも込めつつ。

 

 そんなことを考えながら、博物館をまわっていたけれども、楽しくってひとつひとつの展示物に足をとめていたら全然時間がなくなってしまった。何度行っても新しい発見を与えてくれるのが博物館で、ホンモノの力なんだと思う。ホンモノの力をどう伝えるか、それが博物館の大切な仕事であると学んだのは、沖縄での博物館実習だった。

 

 次に行ったのが、故宮博物院である。

 

 故宮博物院は学生証の提示で入館無料。台湾原住民族博物館とも近いことがあって、気軽に足を運べる。

 

 そして故宮博物院はやっぱりすごい。モノの背景が分からなくても、圧倒されるほど美しいものの数々。

 大学のアジア研究の授業で小耳に挟んでいたようなもの、世界史の資料集に載っていたようなものがずらりと展示されている。

 

 特別展として、アジアとヨーロッパの交流史に焦点を当てた展示があった。そこで展示されている古地図に琉球を見つけては嬉しくなったり。この古地図、日本の箇所に北海道が描かれてなかった。反対に琉球は大き目に描かれたりしていて。科学的な測量術が発達していない時代、これは国際的な存在感をそのまま反映しているのではないかと思った。メンタルマップ的な。楽しかった。

 

 私はいま、中国語を学んでいるわけだけど、中国語を学ぶということは東アジアを席巻した文明にアクセスするということでもある、そう思った。

 

 博物館を出たのち、沖縄から遊びに来ていた友達のお兄ちゃんと合流。本当はたまたま同じところにいるから、ちょっとご飯でも、というノリだったけれども、これがまた楽しかったんだ。

 

 まず行ったのが、スチームエデン。


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スチームパンクをテーマにしたカフェである。


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このケーキとかとっても可愛くないですか??真ん中の鎖がちょっとズレているのは、ご愛嬌。

しかも、可愛いだけでないのがすごいところ。甘酸っぱいベリーのムースと、コーティングにつかわれているチョコの甘さが絶妙なんだ。
紅茶もなかなかに凝っていて、美味しかった。

 

 その後は龍山寺駅に向かい、夜市でごはん。


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蛇のスープ。

こちらは驚くほどあっさりしている。漢方の香りが高く、蛇の出汁にはなかなか辿りつけないかも。


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蜂の蛹の揚げ物

これはびっくりするくらいに、クリーミー。虫食自体は何度もあるんだけれども、バッタやイナゴのような感じじゃないんだ。バッタなんかはエビのような感覚であっさりしているんだけれども、これは違う。結構しつこい。カブトムシの幼虫に少し似ている……?でもそれ以上に濃厚で、後味がすこし苦くて、新世界が広がりました。


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蛇の炒めもの。

台湾料理に使われているハーブの存在感が強い一品。うーん……蛇の肉の食感は楽しめるけど味はハーブが強すぎて分かんない……。

同行者曰く、本来は鶏と魚の中間のような味だろう。ぐぬぬ

 

 写真はないけれど、他にも夜市で食べ歩き、すっかり楽しんでしまった。食べて遊んだという感じ。そういう遊び方か久しぶりで良かった。一人じゃなかなか挑戦しないものね。やっぱり誰かとあれやこれや言いながら食べるのが楽しいところ。世界には私の知らない味がまだまだたくさんある。  

 

 良い一日でした