雑記帳

沖縄と民俗と言葉と本と

台湾交換留学の日記 3月1日 就活解禁だって

 

 今日から3月だって。

 日本では2020卒の就活解禁。同級生はみんなみんな一斉に動き出している。

 わたしも2020卒の予定なんだけれどもな。いよいよ世間のレールから外れた感が増してきた。本当は留学を決めた当初から分かっていたことなんだけれども。

 

 さらに、今日で高校の卒業式から3年。早い。早すぎる。大学生のわたしは、怒涛の高校三年間と同じくらい密度のある日々を過ごせているのだろうか。だって、気がつけば就活の年だよ。びっくりだよね。

 

 

 今の私は、高校生の頃のわたしがどれだけ背伸びしても届かないと思っていた大学で無事にやっているし、どこかの夢でしかなかった留学をしている。

 

 でもどこかでガムシャラに努力したわけではないから、どこか誤魔化しながらやってきて「しまった」感覚。いつか、本当のわたしは能力がないってことがバレて、総スカンをくらうんじゃないかと怯えている。意外だと言われがちだけど、結局のところ自分に自信がないんだよね。成功体験を積み重ねているはずなのに、うまくプラスにできていないと言いますか。色んな意味で自己イメージがうまくいっていない。その点だって、高校の時から友達や先生に指摘されていたな。ちょっとは成長できたのだろうか。

 

 でもね、最近よく考えることがある。高校のとき、先生が「結局のところ、大切なのは自分にとってよく生きることだ」と言っていたけれど、その言葉が不意に沁みるのだ。

 

 就活だってそう。わたしはあんまり賢くない判断をしてるのかもしれない。せっかく大学まで行ったのに。留学までしたのに、って言われるかもしれない。そもそも、沖縄的な幸せは、琉大に行って県庁に就職することなんだろうなって思う。私はそうしなかったけれども、いいんだ。それでも良い。私が楽しく、健やかに生きることが人生で一番大切なのだと言い切れることは、高校の頃の自分が持っていなかった強さだと思う。

 

 高校のとき、ずっと受験なんてクソくらえ!って言っていた。けども、今回はそう思わないんだよね。どうでもいいわけじゃない。2020年に卒業する以上、進路のことは考えないといけない。もちろん、卒業を一年伸ばすという選択を取るとしても。だから就職のことも、異国の地で、しっかりと気になっている。けれども、制度の上でどれだけ自由に泳げるのだろうとか、その中でも楽しみだったり学びみたいなものはあるんだろうなって思っている。その余裕、ゆとりみたいなものは、自信の裏返しかもしれない。

 

 留学先でもなんとか自分のペースで生きて行けていることも自信になっている。しかし、それ以上に、留学先で出会った外国人(わたしも台湾じゃ外国人だけど)が本当に自由に生きている(ように見える)んだよね。オーストリアで一旦社会人していたけれど、台湾に中国語学びにきましたとか、タイに帰ったら弁護士です、とか。何歳になっても学べるってよく聞いていたけれども、本当にそれを見るのと、夢物語みたいに聞くのとでは全然違う。

 

 前回のクラスでも、「留学終わったらどうする?」みたいな問に対して、「あと一年は世界を旅行して考える」とかそんな答えばっかりで。もちろん、そうじゃない人が居ることも、経済的に自分にそういう生き方ができるかが別であることは分かるんだけれども、そういう人たちと一緒に学んでる時間というのは、自分にとってとても貴重である。

 

 日本に帰って就職するとしても、わたしはそれで終わりじゃないんだと思えるというか。自由で良いんだというか。

 広く、大きく考えることと、楽観的であること。それらは全く違うけれども、あるところでは似ているかもしれない。着実に自分のできることを積み重ねながらも、思考はでっかく、今ある枠組みをこえるくらいの気持ちで生きていきたい。何に繋がるか分からないけれど、まあいいさぁね、みたいな。実際、そこの景色はそこに立ったあとじゃないと分からないのだから。

 

 進路に対しても、いくつもの方法やルートを考えつつ、けれどもどのルートも結局は同じところに繋がるんじゃないかと思っている。というか、それだけ意識できていれば何とか生きて行ける気がする。「それ」とは、沖縄と文化、学ぶこと。

 

 生きるために生きることと、生きることは違う。わたしは生きるために生きる道を取りたくないものだなあと思う。そして、そのために今頑張るんだろうなって思う。頑張れているかは別なんだけれども。

 

 今日はそんなことを考えつつ、ボードゲームに興じ、焼き肉を食べた日でした。




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台湾版モノポリーみたいなゲーム。

地主が富を搾取し、格差が固定化していく様をありありとみたゲームだった。土地を一周目で買ったわたしは資産をたんまり溜め込み、優秀しました。

 

いつまでも、おしゃべりしながらボードゲームできる友達がいて欲しいなと思う。


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それから、美味しい焼き肉は世界を救う。

 

まぁ、そのためにはお金が必要なんだけどね。分かっている。分かっているから、資格にがんじがらめになっているのだ。分かったうえで、言っているのだ、上の事柄は。