雑記帳

沖縄と民俗と言葉と本と

進もう。

 

 長らくブログを放置していました。

 あの頃は学校にうまく適応できない自分を認めることがどうしても出来ませんでした。「もう限界」と思うところまで来て、初めて学校を休む判断ができました。

 

 その日を堺に私は変わりました。

 私はわたし自身のことを少しだけ認めることができたのです。

 

 学校を本気で辞めようとした時期があったから、今は高校に自分の意志でとどまっています。誰に言われたわけでもなく、やりたいことがあるのです。なりたい自分がいるのです。

 

 私が本気になれば、周りも変わる。

 学校が少しづつ変わっていきました。昨年の教訓があってからか課題もぐっと減り、どの先生も「あなたらしくいられるなら、何でも協力する」と言ってくれます。

少しだけ、高校が居心地の良い場所となっています。

 

 今日はとっても良いことがありました。

私は放送部に所属しています。私の住む沖縄といえば、放送がとても強い。何度も優勝しています。しかし、わが校は弱小校でした。

 入賞経験なし。新入部員なし。機材なし。そんな絶望的状況の中ですが、私にはやりたいことがありました。それは「ドキュメンタリー番組をつくる」こと。

 

 私は言葉がとても好きです。人が好きです。それらをもっとよく見て、もっとよく考えて、私が思う魅力を詰め込んだ番組を作りたかったのです。

 

 昨年の反省があった分、私は学びました。やりたいことがあるなら、何がなんでもやってやるのだと。

 

 あれは、コンテスト応募締め切り日でした。本当にギリギリのタイミングで、私はラジオドキュメントの責任者になることを決めたのです。

 顧問は少し驚いた顔をしていましたが、この無謀とも言える挑戦を認めてくれました。

 それから3週間。企画を作り、外部に取材、何度もインタビューを聞き直し、編集。

 強豪校が数ヶ月かけて、しかも5,6人でつくるドキュメントを私は一人で、しかも短い期間しか残されていませんでした。参考にできるものが一つも無いからこそ、「自分がときめくようなドキュメント」を目標に頑張りました。

 

 正直不安でいっぱいでした。言い訳はいくらでも出来る環境で、逃げ道もたくさんありました。でも、ドキュメントは完成しました。それはやっぱり私がこの作業の一つひとつを楽しいと思っていたからでしょう。

 

 そして今日、NHK高校放送コンテストの沖縄県予選でした。結果からいうと、私はラジオドキュメント部門で3位にあたる優秀賞を獲得。なんと、全国大会への切符をつかめたのです。

 

 私がこの件で学んだこととして、「好きなことを思い切りやったもん勝ち」ということが挙げられます。結果なんてあとからついてくるものです。

 

 いつもやる気のないことで定評のある顧問は、外部取材の前後から火が付き、休日も付きっきりで指導してくれました。受験勉強で忙しいはずの先輩も無理を聞いてくれました。

 本当にありがたかったです。

 私が変われば、周りも協力してくれるのだと感じた瞬間でした。

 

 夏休みには夢にまでみた全国大会へ参加します。うちの高校から番組部門での出場は初だとか。今からとっても楽しみです。

 

 ラジオドキュメントの件は、序章に過ぎません。私には他にももっともっとやりたいことがあります。日々、本を読んで「知りたい」と思うことがあります。だから、私は何事にもどんどん挑戦していくつもりです。

 

 私が動かなければ、何も始まらない。

 忙しい日々はまだまだ続きますが、このブログもできるだけ更新するようにします。私の感じたことや考えたこと、それらはいつまでも溜めておけません。ネットに文章を載せることで、関心を持ってくれる人がいる可能性もあります。

 

 そのチャンスを一つたりとも潰したくないと思うのです。

 

 今回、私が得たものは「ラジオドキュメント部門優秀賞」だけではありません。もっと大切で大きな自信や考え方を私は知りました。

 

 編集後記

 全国大会まで時間が許す限り手直しを続けたいです。私が伝えたいことが全国の高校生に伝わるといいな。