雑記帳

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ラオス研修 6・7日目 ドンクアイ村ホームステイプログラム3

 

 

ラオス研修6・7日目 ドンクアイ村ホームステイプログラム3

 つづきです。
 
 夕食には嬉しいことに、辛いものが一つだけ!しかも竹の子につけるソースが辛いだけ。ひ弱な日本人に対する気遣いには頭が下がります。本当に感謝。夕食はとてもおいしかったです。特に美味しいのが、卵焼き。新鮮な卵を使っているのか、どんな秘法があるのか分かりませんが、とっても美味しい!卵料理は万国共通であると確信しました。

 

 

 それから、デザートとして私達が日本から持ってきたお土産をみんなで食べました。ちんすこうもバームクーヘンも、味付け海苔もみんな美味しいと食べてくれたホストファミリー。お口に合うようでよかったです。なんとなく、受け入れてもらえた気がしました。

 

 

 一家団欒。それは、万国共通の楽しみ。夕食後、テレビを囲む家族は幸せをくれる。そう、今なら言い切れます。タイ語ドラマをみんなで見たのです。言葉も分かりません。ストーリーは想像するしかありません。でも、楽しかったのです。ソファーで寝そべるおとうさん。明日の托鉢のために、私達のシンを仕立て直してくれるおかあさん。素敵なシンを貸してくれるおねえさん。国によって表現の仕方が違っても、家族の形は皆同じなのだと思います。人が大切にするものは同じ。その形さえも同じだとするのならば、国際理解の難しさがむなしさに感じてしまうのは私だけではないはずです。

 

 

 夜、蚊帳の中でみんなと雑魚寝をしながら考えたことがあります。それは国際理解について。ラオスの家族と日本の家族では、違う点がたくさんあります。食生活も、言葉も、文化もぜんぜん違います。でも、似ている点もたくさんあると思うのです。家族団らんも時間もそうです。似ているところがあればお互いに歩み寄ることもできます。だから、国際理解は私が思っているほど難しいものではないかもしれません。「共感できなくともよい、ただ相手の違いを知り、時間を共有することで理解への一歩がうまれるものだ」と何かの本にも書いてありました。本当にそうだと思います。辛いのが苦手な私をホストファミリーは受け入れてくれました。なら、私は?私がホストファミリーに感謝するなら、相手のことも受け入れるべきだと思うのです。私がそれをできたかどうかはわかりません。ですが、少なくともホストファミリーは私達の感謝の気持ちも含めて汲み取ってくれたと思います。また、一緒にテレビを見た時間や夕食を囲んだ時間。何気ないその時こそが案外大切で、そうやって時を過ごすことで私も理解への一歩を踏み出せていたのだと思っています。

 

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