雑記帳

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留学日記 11月15日 遊園地に行きました ー六福村ー

 11月15日、台湾大学創立記念日(今年は90周年)

 学校が休みだったから新竹にある遊園地、六福村に行ってきた。

 

 台湾のディズニーランドって言われているだけあって、ディズニーを意識しているようなところが多々あった気がするけれど、アトラクションは多いし、ほとんど並ばずに乗れるし、楽しかった。

 

 

 六福村に行く際、日本人が書いたブログなどを参考にしたから、ここにもメモがてら記しておく。

 六福村には動物園やプール、ホテルも併設されていて丸一日楽しめます。

 入場料は大人999元、学生899元、子ども699元、未就学児は499元

 でも、事前にセブンイレブンのibonで買えばかなり安く買える。大人二人一組で1111元だった。

 台北から行くには、松山空港から直通バスが出ている。

 片道127元、パンフレットによると、松山空港から六福村まではおよそ90分。

 悠遊カードも使えるので、楽ちん!

 

 

 

 しょぼい遊園地と侮ることなかれ、ジェットコースターの類も結構そろっている。一回転するタイプのジェットコースターもあれば、垂直落下型のものもあった。そうしたアトラクションはアプリで予約することもできるらしい。ということは、土日はそれなりに混むんだろうなあと予想。

 

 絶叫系が苦手だから、子どもも乗れるようなものにしか乗れなかったけれど、ギャーギャー叫んで喉をつぶした。

 

 

 昼間にはパレードもあったんだけれども、それがまだハロウィンテーマで行われていた。ハロウィンとっくに終わっているのに。11月いっぱいはそれで引き延ばすのかな、いさぎよい。

 

 ちなみに、キャストがてきとーに仕事しているのも良かった。

 閉園間近になると、キャストが制服のまま帰ってく様子が見える。パレードに出ていたであろう、欧米系の綺麗な方も疲れた表情で正面玄関にすたすた歩いていく。おいおい、職員とお客さんの出入り口は一緒なの!?その姿は、六福村の世界観(それはそれで多分ある、街中で突然パレードがはじまったり、アラジンがいるような、素敵な夢の世界だろう)と現実が確かに地続きでつながっていて、ちょっと面白かった。

 

 VRのアトラクションで遊んだ時も、スコープを装着してくれたお兄さんがずっとアカペラで歌っていてうけた。あんまりうまくないし。

 

 遊園地に限らず、台湾と日本では働くことに対する意識がやっぱり違う。台湾はお客さんとキャストの立場は平等。キャストはあくまで、そういう役割であるだけなんだよね。マックなどの飲食店でも、店員が休憩中、制服のままお客さんと同じフロアで飲み食いしている姿をよく見る。日本でバイトしていた飲食店では、水を飲むのにもお客さんから隠れる必要があったから、その差は結構大きい。

 

 逆に日本から進出しているチェーン店(大戸屋とか、はま寿司とか)は従業員教育がしっかりなされているようで、「いらっしゃいませー!」から始まる接客にちょっとびっくりする。(「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」だけ日本語で、あとは中国語の接客のところが多い気がする)慣れ親しんでいるはずのものなのに、どこか身構えるというか。そして、基本的にそういうお店は少し高級路線で経営しているので、日本で食べるよりも高くつくことも多々。

 

 日本で働くにあたっては感情労働が多くて大変だと思うし、一方で台湾の接客に対しては「何でこんなに不愛想で理不尽なこと言われなきゃいけないの??」と思うこともあるので、どっちもどっちなところはある。

 

 ただ面白いなって思うのは、チェーン店でも国によって差が出るところ。友達がいうには上海のディズニーのキャストは、やっぱりちょっと不愛想らしい。パリやアメリカのディズニーは一体どんなだろう。着ぐるみの中の人が変われば、やっぱりキャラクターであっても性格は変わるわけで、国によってミッキーの振る舞いも変わるのだろうか。

 グローバル化っていうと、世界の文化が均質化してしまうようなイメージを漠然と抱いていた。でも世界を旅行して、暮らしてみて思うのは、まだまだそんなこと無いなってこと。

 まさにグローカル。六福村の世界観は、アラブだったり、アメリカだったり、アフリカだったり、南太平洋だったりする。その中に東アジアは含まれていない。でも、遊園地で売っている食べ物は、ポップコーンやアイスなどに並んで高頻度で包子があった。ふとした瞬間に台湾を感じて、それがたまらない。

 

 

 話が大きくなった。

 写真は六福村のキャラクター、ハッピー君とハニーちゃん。ネズミじゃないよ、多分サル。チャープポイントは生まれた時から見事にカールしている前髪らしい。

 

 遊園地はいつも誰かに誘われていく。だからこそ、友達がいるから楽しいっていうのもあるなぁとしみじみ。今月はじめに行ったSHISHAMOライブもそうだったけれど、誰かが居るから、広がる楽しさもある。そういう意味で、有り難いなあ。

 

 

 

 ちなみに、今年の冬にはサークルのメンバーでディズニーシーにも行ったよ。

 同期6人のうち、台湾に留学しているわたしと、香港に留学している子が一人。4人はつくばで頑張っている。頑張っているんだろうなあ。留学が終わって、みんなの就活なり、院試なりがひと段落したらまた皆で行きたい。

 やっぱり六福村とディズニーって似ているなというつぶやきは封印しておく。