雑記帳

沖縄と民俗と言葉と本と

今年の目標とともにふりかえる

 

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あと1時間で年が明ける。

はっきり言って2021年はここ10年で最悪っていう年だった。家族の病気も世界的に大流行している疫病も、自分自身の調子の悪さもあった。でも、最低限手を動かし続けたことで救われたこともあった。結果として、そういう年もあるよね、って言えるところまでは来れたと思う。総括おわり。今年のはじめに私はどのような目標を立てたんだっけか。

 

 2021年1月に立てた目標は以下の通り。

①健康

→△

 2021年はとにかく自分自身の体調、調子が優れなかった年だった。疲れやすくてとにかく寒くて、眠い。気力も沸いてこないことにずっと悩んでいた。大した病気ではないけど通院することになり、薬の副作用としても指摘されていたことだった。加えて家族のことで大きなストレスも感じていたから、ある程度は仕方ないと諦めていたけれども、今までの元気な自分と比べて活動率がガクンと落ちた。これが修士論文の焦りとも重なり、大変つらかった。あと嘔吐して熱出して寝込むことも数か月に一度やった。食中毒も。PCR検査は陰性だったけれど時勢柄こわかった。

 12月中旬になりようやく色々落ち着いたので、病院に行ったら橋本病といわれた。疲れやすいのも冷えやすいのも気力が沸いてこないことも甲状腺の問題として説明ができるのだが、私の場合橋本病の抗体はもっていても甲状腺ホルモンの値に大きな問題があるわけではなかったので、やっぱり橋本病は関係ないのかもしれない。血液検査したことで貧血等々も分かったので、サプリメントなども利用しつつ、来年も体に気を付けていこうと思う。

 ぼんやりと優れない日々を過ごしていたけれども、致命的に動けなくなることはなかったのは本当によかった。とにかく睡眠時間だけは確保していたおかげだと思う。今年の5月からは平日5日朝7時から9時まで中学校でアルバイトをしていた。このアルバイトのおかげで修士論文執筆期間も生活リズムが崩れることはなかった。ボロボロな一年だったけれど、最低限の人間的な生活を保ってくれたアルバイトだった。

 

②運動

→〇

 夏の間は週に一度プールで1キロ泳いだ。水泳を習っていた子どもの頃と違って、1時間泳ぎ続ける体力はなくなっていたので、水中ウォーキングを組み合わせながらだったけれど大変気持ち良かった。

 11月にはスマホアプリでピクミンブルームが登場し、特に修士論文執筆期間は大いに支えられた。全く進まない修士論文に比べ、ピクミンは足を動かすだけ着実に成長してくれるのが支えになった。足を動かして澄んだ空気を吸ったら気持ちも少し晴れて、また机に向かおうと思えた。ちょうどその時期から沖縄では軽石の漂着が問題とされていたこともあって、近所の海の軽石の具合を確認するのがルーティンにもなっていた。

 それから良い感じのヨガ教室を見つけた。年内には一度しか行けていないけれど、これから継続的に通いたい。

 新たにやってみたこととしては、ボルダリングがある。ボルダリングって壁についた石みたいなもの全てを使っていいわけではないって知っていた?私は知らなかったです。触って良い場所が限定されているから、どのルートで登るのかかなり頭を使った。なお、私はボルダリングジムに着いてから、自分が高所恐怖症であることを思いだした。ちょうど空いていた時間帯だったこともあり、ジムのお兄さんと友達(とても上手い)のアドバイスに従いながら何とか一つ課題をクリアしたけれど、高所恐怖症なのでそこから降りる方が怖くて仕方なかった。翌日は右の筋肉だけが大変痛み、自分の身体の使い方にはクセがあるのだと感じた。新しいことをやってみることには多くの発見があるから面白い。でも、相当怖かったからもう良いかな。

 

③読書

→×

 全然できなかった。研究が追い込まれると、趣味の小説やエッセイにも手を延ばすことができなかった。「いま読んでる場合じゃない」みたいな、でもそれを我慢したからと言って何かをするわけではなく、ぼけっと色々悪循環になる感覚。エネルギーがなくて読書に向かえなかったけれど、本を読むことは自分のエネルギー源でもあるので、やっぱり大事にしたい。

 

④茶道

→×

 こっちもね、茶道のセットを一式買ったもののなかなかできなかった。茶道のお点前に付き合ってくれる人が居ない、っていうのが言い訳。教室に通いたい。

 

⑤研究

→△

 修士論文は無事に提出できた。でも内容は全然納得いっていない。修士論文なんてそんなもんだとも考えられるけれど、自分自身全然頑張れなかったことも悔しい。でも字数だけはしっかり書いた。19万字。手だけは動かした。調査地の近くに住み、調査地で行われた祭祀の全てに参加した。院生として最低限のことだと思うけれど、この最低限をきっちりやれたおかげで、何とか修士論文を出せた。

 うちの事情を知っている先生から「(この状況で)出せただけで十分褒められると思います」とメールを貰ったことで大変救われた。でも、やっぱり実力主義の世界なのでこっちの事情とか関係ないよな、ということも分かっている。

 なお、今年は学会ではじめて発表した。突然発表依頼のメールを貰い、70分くらいの口頭発表をした。それから3月、4月には某研究員の申請書類と格闘していた。いい経験になりました。大学の方から某申請書の執筆について解説動画を作って欲しいと頼まれてるので(戸惑っている)どこかで文章にまとめるかもしれない。

 修論も含めてなんとかこういう研究活動ができたのは、琉球大学に科目等履修生として受け入れてもらえたからだと思う。在籍校もオンラインでずっと対応してくれていたし、琉球大学に科目等履修生として籍を置くというアイデアは在籍校の先生方のおかげで実現した。思い返すと研究活動は色んな人に支えられていた。もちろん調査地の方々にもたくさん支えてもらった。ありがたいなと思う。でもだからこそ、あのレベルの修士論文を提出したことが悔しい。


 あと、夏頃には某試験も受けてみたりしてました。こっちのほうはやればやるだけ点数になるので自信になった。

 

⑥語学

→△

 中国語のレベルが落ちていることに危機感がある。沖縄で中国語塾を探したけれど、入門から初級の教室が多くて、HSK6級を持っているというと断られてしまった。それで諦めたのが良くなかった。留学を見据えて、明確な目的意識のもとで頑張りたい。

 今年はスペイン語もかじった。世界のウチナーンチュへ興味がある。というか、「移動」に関心がある気がする。スペイン語、発音が分かりやすいからとっつきやすくて楽しかった。でも活用を膨大に覚える必要があり、苦手意識が……。とはいえ多言語を学ぶのって楽しいよね! 

 

⑦ドリンクを楽しむ

→〇

 こっちは達成!ルピシアの福袋がとてもおすすめ。コーヒーも豆を家で挽くようになったらもう戻れない。

 

⑧車の運転

→〇

 こっちもまあまあ達成。運転は決して好きではないけど、高速も乗れるようになったので、コロナが落ち着いたら沖縄県中どころか日本中を運転して色々見てまわりたい。


 今年の目標に対する達成率は50%くらい。でも修士論文提出という大きな目標が(たとえ不本意な出来であれども)達成できたので、全部チャラになる気がする。チャラにならなかった分は来年がんばる。

 今年もあと1時間。来年はいい年になりますように!