どうも、こんにちは。高校に入学した瞬間から、何かに急かされてきた私です。
その何かは受験戦争だったり、青春をまっとうしなくちゃという意識だったり、就活への焦りだったり、資格取得、インスタ映えみたいなもので、その時々によって全然違う。
私は、自分の好きなことをちゃんと分かっていて、それを表現する術をちゃんと持っているのに、社会が求める「正しさ」みたいなのに弱いんです。沖縄だったら、琉大に一般入試で入って、県庁に勤めて、週末にはジムで汗を流す、彼氏が途絶えたとしても3か月程度、友達からのバースデーサプライズをSNSで載せるタイプになりたかったなあって思うことが多い。親・親戚との仲も良好そうだし。
それは私がわたしなりに努力したところで、絶対になれないものであるのだけれども。そして私の周りのひとは、絶対に私にそれを求めないんだけれども、社会に対して劣等感を抱えてしまうのね。ここでいう「社会」ってなんだ。
劣等感をごまかすように大学でも土日には必ず予定を入れ、平日は授業やバイトを隙間なく入れていたから、留学してはじめて、こんなに時間ができた。もし、語学を本気でやりたいと思ったら時間はない。留学にまつわるイメージのように、毎日パーティーしていても、そんな時間はない。
でも私の中で、この留学には「時間が欲しい」という思いもあったから、無理に授業も入れなかったし、日本人留学生の大多数が入る一つを除き、サークルも入らないことにした。いつもの私なら、週末には小旅行にでも行っちゃうんだけども、それもする気になれず。この3連休ものんびりして過ごした。午前中は思い切り寝て、午後は友達と電話したり、文章書いたり、散歩したり、手紙を書いたり。良くも悪くも日本語の本も手に入る台湾だから、読書だってできる。いつぶりだろう、こんな生活。さいっこうじゃん。
それでも自分の中の意識高いわたしが批判してくる。そんな生活、別に日本に居てもできるじゃないの、もったいないじゃないのって。そうこの声だ。つくばに居た2年半をガムシャラに走らせたのは。でも良いんだ。何かを選ぶ、やるってことは何かを選ばないことであって、私はその選択において零れ落ちる何かにおびえて生きてきたけれど、その不安から、余裕みたいなものはずっとなかったんだから。
時間があるっていうだけで、気づけることが多い。一昨日、本屋に寄った時につい買ってしまった色鉛筆。そう、私って絵を描くことが好きだったんだ。余裕ができて思い出した、中学ぶりのこの気持ち。私の中で「じぶんはこんな人間だ」と思っていたくくりが、どんどんほぐれてきて、懐かしい顔がのぞかせたりする。外に出なくても、出会いは自分の中にもある。
ここまで来て、友達に指摘されたんだけども、私が留学で求めているのは語学力じゃないのかもなって。社会的には1年台湾に留学してきたといえば、「中国語話せるでしょ」と思われるんだろうけれども、それは私にどれだけの価値があるのだろうか。もちろん、土地公や石敢當の話を聞けるようになりたいよ。中国語文献を読めるようになりたいよ。でも、それって私の中の優先順位はどの程度のものなんだろう。異文化の中に身を置いているからこそ書けるものを書く、日本語の本を読んで考える、卒業論文には反映できないかもしれない各地の神様に会いに行くことと比べてどっちが大切なんだろう。もちろん、全ての基本には心身の健康があるのだから、睡眠時間だって確保しなければならない。中国語のスキル、という分かりやすいものに、留学の成果を担保させようとしているのではないか。留学には成長が求められているように感じていて、その物差しに語学を持ってきているだけではないのか。でもそれって、私の中でどれだけの価値があることなのだろう。
もちろん、中国語をはじめとする授業は真剣に受ける。復習と宿題もやる。でも、余暇に勉強できていない現状を責めなくても良いのかもしれない。私の身体が台湾にあるっていうことだけでも、価値があると思いたい。そしてそれこそが豊かさだって思える人になりたい。単に中国語のスキルが上がる留学より、中国語ができなくたって自分の留学は良いものだったと言えることの方が難しそう。空白の時間も良いよねって微笑める人、それは私の憧れる姿だ。
この数日時間がたくさんあったので、ツイッターにもたくさん居ました
りぃーんーが地元だって思ったらそこが地元!!そしたら私と同郷だー!!!
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月25日
さいごの方(P.212)に「誰もが、生きている時間は生きている間だけしかない。(中略)死ぬ時可能性をも含む生きている時間を、私は本当に貴重だと思う」とあって、ハッとした。
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月22日
面白くって、でも情緒のある、うまい文章を書く人だよね。エッセイをひたすら読んでいた記憶。 https://t.co/AVcamguMom
台湾の中秋節の定番はバーベキュー!ということに無理やりこじつけて、韓式焼肉!台湾ビールはすっきりしてて美味しいし、ビビンバ、チゲ、チヂミ、蟹卵、キムチ、お腹がはちきれんばかりに食べた pic.twitter.com/PkQ6lNKBeX
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月22日
台湾大学内に土地公が居るという情報を得て、ひょえ〜〜〜これはご挨拶しなくちゃ〜〜ってなっている、叫んだ
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月22日
友達に「とぅーてぃーくん、いつも側に居てくれるだね、運命だね」って言ってもらったけれど、ほんとうに側に居た
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月22日
今日は土地公と石敢當を求めて街に出るはずだったんだけども、午前が終わる
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月23日
訪れた国でアンネの日記を買うことにしている。買えたり、買えなかったりしながらも、早6冊目(日本語、ラオス語、英語、ロシア語、アルメニア語、中国語【繁体字】) pic.twitter.com/7w7AoqRyQb
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月23日
アンネは日記の最後にいつも「それではまた」と書いていた。そこに彼女の深い祈りを感じていて、だからこそ急に終わる日記に生々しいんだと思っていたけれども、中国語版ではそこが訳されておらず、悲しい。なお、日記の名前であるキティは「凱帝」
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月23日
多国語のアンネの日記を集めてるっていうと、よく「珍しいね」と言われる。アンネは生前世界的な小説家になりたかった。(そう日記にある)だからこそ、世界中の言葉で訳された彼女の言葉を広い集めたいんだ。それが悲劇的な形であることは分かっているけれども
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月23日
中学3年からアンネの日記ファンなんだけれども、アンネの「悲劇的な少女」という側面のみを見ている人には、完全版をぜひ読んでほしい。隠れ家で書かれたとは思えないくらいに豊かだから https://t.co/EK6kLUDbAf
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月23日
台湾大学内の土地公廟!
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月23日
管理しているおじさん、おばあちゃんからお祈りの方法も習いつつ、学業成就をお願いしてきた!定期的に通って、お話を聞けるようになるのが目標。そしてやっぱり呼び方は沖縄と同じ「とぅーてぃーくん」 pic.twitter.com/bPVrfvCCdR
土地公さまに会えてホクホクした帰り道、履修ミスを見つける。よりによっていちばん大事な中国語を。すぐさま詫びメールと救済お願いメールを先生に送ったけど、今日はもう駄目だ
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月23日
心身の健康は留学において死活問題なので、つくば生活にもなかった体重計を購入。自分の感覚だけで測っていた身体のことが、数字で表れる体重計っておもしろい。掴んでいた身体感覚とのズレ
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月24日
沖縄の土帝君、地域によって呼び名は「トーテーク、トゥーティークン、フトゥキ」等々あるんだけれども、台湾での呼び方が私の地元の呼び方と同じであることに、やっぱり運命的なものを感じてしまう https://t.co/aX8di3iZp4
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月24日
中秋節とサブウェイと織姫コップのフチ子 pic.twitter.com/Bangx5hTY5
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月24日
手紙を書くのが好きなので、そういう時間が自分の中でもてるようになったのが嬉しい pic.twitter.com/pD2iXJx5ox
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月24日
友達との話が忘れられずレヴィナスの入門書を買う。奨学金の模擬面接で「文化を学ぶのは誰でもできる」と言われたことを引きずっているけれども、異文化を捉えようとするとき頼りになるのは自分の母語や感性、ものさし。街に出るのと同じくらいに、外国語を学ぶように、日本語の本も読みたいと気づいた
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月24日
とか言っても、レヴィナスが難しすぎて、うけている。入門書のはずなのに。みんな、こんな難しい本を読んでたの?(そして私はいつ中国語をやるのか) https://t.co/fvAwbkj2yA
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月24日
学芸員資格、国語地歴教員免許(中高)民俗専攻で人文への出張、海外研修、その他興味の赴くままに取っていた単位ゲッターわたし、3年前期で157単位だけど、そこまで来ると自分がどこを走っているか時々分からなかった。後にならないと分からないことかもしれないけど
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月24日
1年留学の4年卒業のつもりだけど、卒業までに200単位はいきそう。単位ゲッターは楽しかった。でも時間ができたことで本を読んだり、文章書いたり、映画観たり、街に繰り出したり、みたいなことも豊かさだと思うし、私は空白の時間の豊かさを味わえるような大学生活も素敵だったと思う。隣の芝生は青い
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月24日
火鍋!これにアイスクリーム、牛丼食べ放題飲み放題ついて一人1600円って素晴らしくないですか?お腹はちきれそう(2日ぶり2度目) pic.twitter.com/J3lMYXWDLX
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月24日
先生に教えてもらった石敢當に行ってきた。廟になっていて、沖縄とは全く異なる祀り方。おもしろいよ〜 pic.twitter.com/lyTI3jLnvF
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月25日
今日も行って、管理人のおじさんと「日本人か?台湾大学の学生か?」という話をする。顔を覚えてもらいつつあるっぽいので、シメシメ……。その前に話せるようにならないと https://t.co/aX8di3iZp4
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月25日
ところでやらかした履修登録に関するメール返信が来ない……送れてないのかって再送したけど来ない……どうなる私の履修登録……明日は朝からバトルだ……(n回目)石敢當と土地公のご利益ー!!
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月25日
履修登録なんとかなった!!!「なんでそんなミスをしたの?」と言われてもそんなの私が知りたいし、また1つトラブルシューティングを学んだ。ご利益ありがとう
— きのこのこ (@kinokonoko1111) 2018年9月26日