3日目 在ラオス日本国大使館表敬訪問2013.07.26
派遣国:ラオス
3日目 午前中 在ラオス日本国大使館 表敬訪問
JICA事務所を後にし、私達は在ラオス日本国大使館へ向かいました。大使館はとても大きかったです。綺麗で重厚なつくりとなっていました。正直、街からみても少し浮いている気がしましたが、大使館という一つの国の機関だと考えるとそのくらい必要なのでしょうか。こんなところで日本の豊かさをまた思い知りました。
大使館では「ラオス人民民主共和国」をデータ中心に見ることができました。ビエンチャンの中では決して見えないラオスの姿を見た気がします。と、言いますのもラオスはとても不思議な国だからです。ラオ族のほか49の少数民族から成るモザイク国家であり、周りを大国に囲まれているにもかかわらず、その自然の豊かさから競争せずにいられたこの国。この国が貧しい要因の一つには、「自然資源に恵まれている」ことが挙げられるそうです。この要因には驚きました。日本にとって自然資源が無いということは全くのマイナス要素となると思っていたからです。ラオスは山に囲まれた国です。競争せずとも、自然資源だけで食べていけたので逆に発展が遅れたそう。それが今、中国をはじめとする世界各国がラオスに入ってきています。外国製品を買うためには外貨が必要です。自然に恵まれたラオスらしい新しい発展が求められているのだと思いました。この国は、日本とは違った精神的な豊かさを持っています。多分、この国が目指す将来の形と他国が目指す形とではどこかズレがあるのかもしれません。
JICA事務所でも感じたことですが、ここでも思います。「彼らの望む国際協力をすることが大切なのだ」と。善意は時の人を傷つけることもあります。それは、国家でも同じでいつでも相手の文化やアイデンティーティーを傷つけてはならないのだと思います。そうしないと、いつかの過ちを繰り返すことにもなると感じました。