雑記帳

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ラオス研修 12日目 ラオス出国2013.08.24

ラオス研修 12日目 ラオス出国2013.08.24

 

 なかなか更新出来ていない大城です。少しづつではありますが、それでもラオスで感じたこと、考えたことをこのレポートに書いてきました。レポートを書くことは、自分の頭と心を整理する良い機会となっていました。今回の研修がレポーター事業であってよかったです。私は書くことが大好きなのですから。

 しかし、そんなレポートももうすぐ終わります。長いように思えた研修もついに「ラオス出国」の日となってしまったのです。

 

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 研修12日目のこの日。フェアウェルパーティーも終え、あとは文字通り帰るだけとなりました。ラオスののどかな風景とも、にこやかな笑顔とももうお別れ。とても楽しかった研修だったからこそ、そのことが悲しくて仕方ありません。

 そんな気持ちを埋めるように、現地ガイドの方やバスの運転手とたくさん写真を撮りました。

 でも、私には分かっていたのです。どんなに写真を撮って別れを惜しんでも、ラオスを離れることには変わりないことを。それに、今はインターネットが発達しています。ラオスの学生が皆、Facebookを登録しているように自分が動きさえすればつながることは可能なのです。だから、私がやっていることは悪あがきにすぎないのかもしれません。

 

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 ラオスには出国の際にも笑顔にさせられました。というのも、出国審査官がとても好印象だったのです。彼は片言の日本語で言いました。「ありがとう。またね」と。

 入国の時には軽く流しただけだったかもしれないこの言葉。しかし、今の私にはその重みが分かります。こうやって日本人が行為的に見られることの凄さ。そして、その裏にある友好の歴史の深さ。jicaを始めとする国際協力ももちろんその一つです。それから、片言でも話しかけてくれる入国審査官の良さ。それはきっと、ラオスの良さに言い換えることもできるでしょう。大らかで、ゆったりしていたこの国。日本には無い大切な何かがある、そんな気がします。

 

 

 私は入国審査官にこう返しました。「コプチャイ」(ラオス語でありがとうの意)相手の国の言葉を話してみる。その嬉しさを私は知ってます。だから、私も入国審査官の彼にラオス語で歩み寄りたかったのです。

 ラオスから出国するとき、密度の濃かった2週間が思い出されました。私は、とても貴重な体験をさせてもらいました。いろんなことを感じ、それらは私の糧となります。そこで、自分に問いかけてみました。「私はこれからどうするのだろうか」と。

 私は日本のことも沖縄のことも勉強したい。まずはこの国を、この島を心の底から愛していると言いたい。また、英語を勉強したい。日本語だけの情報では足りないのだ。今のままでは、自分の可能性を狭めてしまう。英語さえできていれば、もっとラオスのことも知ることができたかもしれない。

 ぐるぐるとたくさんの想いが沸き上がってきました。私は前進したいです。今回の研修をただ楽しかったものだけにはしたくありません。

 他にも、あまりにたくさんのことが浮かんでは消え、また考えこんでは語りました。こんなに考えた夏は初めてです。

 気がついた頃にはベトナムを越えて、日本でした。私は帰ってきたのです。