桜の季節がやってきました、沖縄に。
沖縄の桜って冬に咲く。しかも、1月下旬から2月にかけての最も寒い時期に咲く。ショッキングピンクの鮮やかな色で、花が散る時は「ぼと」って落ちる。桜吹雪なんてあったものでない。
それは寒緋桜という品種だからだけれども、春から沖縄を出る私はこの桜が急に惜しくなって、カメラをぶら下げながら散歩してきた。
まずは、八重瀬公園。
沖縄県南部に位置し、園内は高台にあるため南部一帯も一望できる。八重瀬城址にある公園だから、見どころもたくさんだ。でも、今回の目的はあくまでも桜。御嶽にも惹かれる我が身をぐっとこらえて、写真を撮った。
桜まつりが終わった翌日に慌てて行ったためか、桜はあまり咲いてなかった。時期が遅かったかと思われたけれど蕾も多かったから、これから咲くのだろう。今年の桜は遅咲きである。桜まつりの時期も気候に合わせて変動性にすればいいのに。
さっきからドアップな写真が多いのは、引いて写すと枝ばかりになってしまうから。
夕方に訪れたこともあって、公園内には散歩している人がたくさん。地元の人が言うには、「この桜は樹齢がまだまだだから、北部に行った方がいいよ~」とのこと。確かに北部には桜の名所がたくさん。そう言われると、心惹かれちゃう。
そして、八重瀬公園では文学碑も発見した。
高台にあって散歩コースとしてはすごく気持ち良いし、文学碑まで発見したこともあって、楽しかった。しかし、やはり気になるのは「北部の桜」
でも、遠いなあ。そう思っていたら、素晴らしい話がやってきた。「中北部の遺跡巡りに連れてってあげる」という私のための素晴らしいプラン!
ということで行って来ました、今帰仁城跡。
格好いい城壁にも惚れ惚れしたけれど(また別記事で書きたいところ)、桜も綺麗だった。
これで8分咲き。満開のタイミングにはなかなか合えないのが悔しいけれど、城壁とのコラボが見えただけで満足でしょう。
それにしても、寒緋桜っていつ沖縄に入ってきたのだろう。中世の中ではこの風景を見ていたとは思えないし……。
ここの桜は日本さくら会による日本の桜百選にも選ばれているそう。確かにこの風景は珍しいかもしれない。
因みにここにも文学碑が建っていた。桜の名所=文学碑の方程式が成り立ちそうだ。文芸部の方で連載していた文学碑巡りのネタが増えて嬉しい。
八重瀬公園で言われた北部の桜はこの目に収めることができたけれど、欲深い私は那覇の桜も見たくなった。
いつの間にか始まった桜巡りの三軒目は与儀公園。
季節はもう2月中旬。すっかり散ってしまったかと心配したけれど、そんな心配は必要ない。満開の勢いだった。
沖縄ではヤシの木と桜のツーショットが撮れる。
同じ公園内にハイビスカスも咲いているからすごい。
地味にぼやかした足元も写っているけれど、わざと。サブカル女子の定番ショットなんて言われるけれど、私は足元の写真が結構好きです。靴も気に入っているし。
淡いピンクの桜も咲いていた。
満開だったからか、与儀公園には一眼レフを構えたおじさん、おばさんもたくさん居た。カメラを持っていない人もみんな、立ち止まってケータイで撮影。思わず撮りたくなるような美しさが桜にはきっとある。
そして、ここにもありました文学碑。
有名な詩人である山之口貘の作品の『座布団』。因みにこちらは、いつかの文学碑めぐりにも書いている。
全部で3つの名所を巡り、今年はちゃんと桜を満喫できたと思う。春には大学でソメイヨシノが見れると思うと今から少し楽しみ。